since1887
先月、高校生の卒業論文のために取材を受けました。
群馬・伊勢崎市の伊勢崎銘仙(伊勢崎括り絣)を学んでいる高校生。
「伝統工芸の技だけでなく、その原材料、道具をつくる技術も守って行かなければいけないという想いから・・・」
裏方としての道具屋に観点を向けてくれた事に感謝しつつ、後継者不足、高齢化、材料高騰、部品調達困難など様々な点において不安材料しかない事を伝えました。
出来る事は曾祖父から受け継がれる物作りへの基本姿勢は変わらず今後も全うしていきたいと思います。
さて当方(4代目)もかねてから創業何年なのか?疑問に思っておりましたが、昭和61年(1986年)お店紹介の新聞記事(地方版)が見つかりましたのでご紹介いたします。
創業明治20年(1887年)。137年の歴史がございます。
本当かな?※諸説あります(^_^;)
とりあえず150年を目標に頑張ります。
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桜井貞子さんご来訪
紙布の第一人者である桜井貞子さんにご来訪いただきました。
約7年ぶりの再会となりました。
御年95歳、現役でご活躍しており当店とも長い間お付き合いをさせていただいております。
すべての工程(和紙を2mm幅に切り、糸にし、草木で染め、手織機で織ります)を一人でされます。
桜井さんが好んで作るのは諸紙布の風通絣。
当店では桜井さんの手織機に風通絣の装置を取り付けさせていただきました。
ここ数年母が風通絣を織り続けていたので成果報告をさせていただいたのと風通絣の装置を改良したので見ていただきご意見を頂戴いたしました。
親子共々とても高評価をいただき自信を持つ事ができました。
またお会いできる日を楽しみに、これからも道具作りに精進していきたいと思います。
2022年新聞記事
https://www.tokyo-np.co.jp/article/162947
↓クリック(拡大)左:桜井貞子さん作品